東京のちいさな美術館めぐり

東京のちいさな美術館めぐりについて綴ります。

ちいさな美術館をめぐってきました 〜松濤美術館編〜

4月19日(日)、新潮講座にて「東京のちいさな美術館めぐり」の講座が開催されました。

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学芸員の鈴木様もお迎えし、松濤美術館について、建物や展示などの工夫を伺ってきました。

白井晟一が建設した美術館は、ソファーと鏡がたくさん。じつはこちらの調度品たち、白井がみずからヨーロッパで買い付けてきたもので、開館以来ずっと使われているそう。 ソファーはかなりクタクタになっていますが、座りやすさがたまらない!

 

階段の電灯の工夫、中央の噴水、ブリッジ、ブリッジにとりつけられたエンブレムなど、普段は素通りしてしまう美術館のディティールや、そして建物にあわせた展示方法の工夫などをじっくり鑑賞しました。

 

新潮講座様のレポート

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次回は5月10日(日)に、ちひろ美術館・東京をみなさんと一緒にめぐります。 お時間がありましたら、ぜひご参加下さい。

 

■新潮講座はふしぎな講座がいっぱいですよ〜

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フェルメールの絵に描かれた地図を間近に

 

東洋文庫ミュージアムで本日から開催される「大地図展」の内覧会に伺ってきました。展覧会のサブタイトルは“フェルメールも描いたブラウの世界地図”。

フェルメールの作品にたびたび描かれていた地図作家ブラウの鮮やかな『大地図帳』とフェルメールの複製画がならびます。全9巻を一挙に公開するのは日本初だそうです。

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ちなみに、この『大地図帳』。2010年のミュージアム&新書庫完成のさいの、旧書庫からのお引越しの際に発見されたのだそう。


東洋文庫ゆえ、漢書が大好きな人は多いんですが、洋書見向きもされなくて…」という理由で、いままで発見されていなかったそうです。いままでずっと倉庫のなかにあったので、とにかく発色が鮮やか。ぜひ現物を見てみてください!

 

ミュージアム - 公益財団法人 東洋文庫



関口美術館さまに紹介していただきました

葛西駅から徒歩10分のところにある関口美術館さまのwebページで「東京のちいさな美術館めぐり」を紹介していただきました。ありがとうございます!

関口美術館はカラスの彫刻で知られる柳原義達の作品をたっぷり見られる美術館。ぜひ足をお運びくださいませ!

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関口美術館

弥生美術館・竹久夢二美術館さまに紹介していただきました。いまの美術館の見どころは…。

弥生美術館・竹久夢二美術館さまのTwitterfacebookで「東京のちいさな美術館めぐり」を紹介していただきました。ありがとうございます!

弥生美術館はただいま「日本の妖美 橘小夢展」を開催中。妖艶な画風で知られる橘小夢の肉筆画を多数展示している展覧会です。

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弥生美術館で橘小夢展を見たあとは、東京藝術大学美術館まで歩いて行って「ダブル・インパクト」とのハシゴもおすすめ。体力と脚力に自信があれば歩いていくのも楽しい距離。

弥生美術館には橘小夢の『地獄太夫』、藝大美術館には河鍋暁斎の『地獄太夫』が展示されています。ふたつの作品を見比べてみるのも楽しいはず!

名和晃平 個展 会期延長が決定 / オペラシティでも展示

明日から、東京の西でも東でも名和晃平の作品が見られる特別な一週間(偶然かもしれないけど)がはじまります。

 

まずは東。
谷中といえばぜったいココ!なギャラリー、SCAI THE BATHHOUSEで現在開催されている名和晃平展「FORCE」の会期が好評につき1週間延長されることになりました。4月25日(土)までだそうです。
http://www.scaithebathhouse.com/…/exhibitions/2015/02/kohe…/
http://www.art-annual.jp/news-exhibition/news/46211/


そして西。
明日から東京オペラシティ アートギャラリーで開催される「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」で、名和晃平作品を展示。

ポスターも名和晃平の作品が大々的にフューチャーされております!

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https://www.operacity.jp/ag/exh175/


どちらのギャラリー、美術館も「東京のちいさな美術館めぐり」で紹介しております。本を片手に散策なんていかがでしょう?

 

 

 

山口小夜子 未来を着る人

本日、4月11日から東京都現代美術館でスタートする「山口小夜子 未来を着る人」展の内覧会に伺ってきました。

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70年代から80年代にかけて、世界をときめかした伝説のトップモデルとして、そして、年齢を問わずクリエイターたちと共に活動した表現者であった山口小夜子。さまざまな面から彼女をとらえた展覧会です。

資生堂のポスターや、山本寛斎三宅一生などのショーはもちろん、彼女自らの表現活動などなど、どれもとにかく魅せる! 

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ひとつひとつの展示物に情報量が多く、思い出も一気に蘇ってくるので、鑑賞に時間がかかる展覧会です、それもまた楽し。

そして、山口小夜子自身の手による、舞台衣装のデザイン画や舞台衣装も展示されています。

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彼女はドレメことドレスメーカー学院で服飾について学んでいて、それがきっかけでモデルの道を歩み始めていたんのですね。なので、デザインもおてのもの。

ドレメ学院は目黒駅から徒歩3分のところにある専門学校です。目黒の一角はドレスメーカー学院のほか、杉野服飾大学などもあり、ドレメ通りと呼ばれるそのとおりは服飾を学ぶ学生たちで華やかな雰囲気なのです。

このドレメ通りの一角に、もしかしたら山口さんも通われていたであろう杉野学園衣裳博物館もあります。この博物館、1957年に創設された雰囲気もいまも保った素敵な建物なのです。

くわしくは「東京のちいさな美術館めぐり」でどうぞ(と、無理やり書籍に結びつけてみました)。

渋谷区立松濤美術館で「ぽち割」

本日から渋谷区立松濤美術館で「いぬ・犬・イヌ」展がスタートしました。
昨日伺った内覧会では、愛犬家と思われるみなさまの笑顔でいっぱい。とにかくかわいらしい作品が勢ぞろいでした!

とくに胸を掴まれたのは長沢芦雪のわんこ!あんまりかわいかったので、展示看板を何枚も何枚も撮影しまいました。

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ちなみに、こちらのわんこが描かれている絵の正式タイトルは「一笑図」。双幅の作品で、もう一幅の絵に書かれてるわんこも、さらにキュートです。

そんな「いぬ・犬・イヌ」展、「ぽち割」という不思議な割引制度があります。なんと、自分で撮影した犬の写真を入口に持って行くと、その日の入館料が2割引になるのだそう。

しかも、その写真は美術館に飾ってもらえるのだそう。愛犬の美術館デビューのチャンスです!

※「ぽち割」の詳細は松濤美術館のwebサイトでご確認くださいませ。

www.shoto-museum.jp

 

そして、
4月19日(日)には、こちらの展覧会と建物を解説付きでご案内します。こちらもぜひご参加ください。

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